エコフィッシュ宮崎とは
2024/01/24
■宮崎県の水産
宮崎県は、九州の南部に位置し海岸線は南北約400kmに及びます。沿岸の海域は、沖合を北上する黒潮の影響が強く、流入河川水や豊後水道から南下する沿岸水と黒潮との間で複雑な海況を呈して、イワシ、アジ、サバの好漁場となり、さらにその沖合にはカツオ、マグロの漁場が形成されています。近海カツオ一本釣りの水揚げ量は、都道府県別で宮崎が1994年から日本一の座を保持しています。近海かつお一本釣漁業をはじめ、沿岸まぐろ延縄や大型定置網などが盛んです。
海面ではブリやカンパチの養殖が盛んで生産量・産出額ともに増加しており、人工種苗を活用した完全養殖システムの導入など資源に負荷の少ない新たな取組みも始まっています。

■宮崎県で盛んな環境資源に優しい漁法
(漁法の紹介)
はえ縄漁業
釣針にえさを付けた縄を海に流して、マグロなどを釣ります。針にかかる魚のみを漁獲する資源負荷の低い漁法です。

かつお一本釣漁業
広い海原に魚群を追って、カツオや小型のマグロなどをさおで1尾1尾釣ります。生きたイワシと海水をシャワーのようにまいて魚を集めます。
宮崎県の「カツオ一本釣り」は、海のエコラベルといわれるMSC漁業認証を 取得しています。

定置漁業
魚の通り道に網を仕掛け、ブリ、アジなどが泳いで網の奥に迷い込んだところを漁獲します。
港から近い場所が漁場となっていますので、漁船の使用する燃油が少なく 省エネ型の漁業です。

■「エコフィッシュ宮崎」について
ご紹介したように、環境資源に優しい漁法での漁業が盛んな宮崎県ですが、漁獲された水産物の中には、様々な理由から価格が安かったり、利用されずに廃棄されたりする部位もあります。せっかく環境資源に優しい漁法で漁獲された魚を無駄なく大切にしたい。そんな思いから、漁師さんと食品製造会社さんと協力しながら、「エコフィッシュ宮崎」ブランドを立ち上げました。
